ぎっくり腰と年齢について

2021/08/20

ぎっくり腰と聞くと「高齢者がなる」というイメージがある人も多いようですが、最近では若い人でもぎっくり腰になる人が増えています。ぎっくり腰は一度やってしまうとクセになってしまう事もありますので注意が必要です。今回はそんなぎっくり腰についてお話していこうと思います。

 

<ぎっくり腰の仕組み>

ぎっくり腰とは正式名称を急性腰痛症といいます。症状としてはその名の通り、急に腰が痛くなり、動けなくなる症状です。ぎっくり腰とは骨の異常というよりは腰回りの腱や筋肉が何らかの異常を生じて炎症などを起こしている状態がほとんどになります。

 

そのためぎっくり腰だからといってあわてる必要はありませんので冷静に考え、対処するようにしましょう。また、無理に動かしたりすると場合によってはヘルニアなど椎間板の異常がある可能性もありますので早めに専門医にて診察を受けるようにしましょう。

 

身体の筋肉組織や腱組織は日々あらゆるストレスを抱え、疲労しています。特に腰回りの筋肉組織は体のバランスや体重を支えるために筋肉疲労やストレスを常に抱えています。

 

その蓄積された疲労は自覚症状もありませんので分かりにくいですが、「重い物を持った」「くしゃみをしただけなのに」という、ふとしたことがきっかけで疲労を貯めるダムが決壊して痛みの洪水を引き起こすのです。

 

この痛みの原因の大半は筋肉組織の「炎症」が原因となっていますので炎症が治まるまで当面はしばらくは安静にしておきましょう。

 

<ぎっくり腰と加齢と日常生活>

ぎっくり腰は高齢になるほど発症するイメージがあると思いますが、前述した疲労のダムが溜まっていたり、老朽化していると若い人でもぎっくり腰になる可能性は非常に高いのです。ぎっくり腰のイメージが高齢者なのは疲労を蓄積するダムが決壊する年齢が高齢者に多いということからきています。ぎっくり腰になり「もう年だから」という事は実はあまり関係ないのです。

 

若い世代の人でもぎっくり腰なる人は非常に多いです。これは日常生活も影響していることが多くあります。日常生活で下記のような生活習慣がある人は腰に負担をかけやすく日々疲労を蓄積している可能性が考えられますので充分に注意して休日にはゆっくりして疲れをとるように心がけてください。

・慢性的な運動不足

・重い荷物を運ぶ仕事が多い

・子育て中で子供を抱える事が多い

・不規則な生活習慣

・デスクワークが多い

・姿勢が悪い

・激しい運動をしている

・ストレスが多い(職場・人間関係)

・中腰の態勢が多い

 

この中で特に子育て中のママさんなどは妊娠中から腰に非常に負担をかけています。そのため「咳ばらいをしただけ」「体を横向きにしただけ」などちょっとした事がきっかけでぎっくり腰を発症しますので充分に注意するようにしましょう。

 

<ぎっくり腰の治療方法>

ぎっくり腰の治療方法は様々です。投薬治療、痛み止め、注射、マッサージ、整体など多数の治療方法があります。しかし、これらの治療法は一時的な治療法になりがちです。投薬治療、痛み止めなどは薬の効果が切れてしまうと再度腰の痛みが発生する可能性があります。またマッサージや整体も患部に直接刺激を与えるため、場合によってはぎっくり腰の症状が長引く可能性もあります。マッサージや整体は状況に応じて施術してもらうようにしましょう。

 

これらのぎっくり腰の治療方法は非常に良いのですがあくまでもぎっくり腰を治すためのサポート役として考えるようにしてください。ぎっくり腰は自分自身が本来持っている自然治癒力を高めて疲労改善していかないと根本的なぎっくり腰の原因解消にはつながりません。

 

特に投薬治療は依存性が非常に高くなるため注意が必要です。依存しないように用法・容量に注意しないと「もっと強い薬」が必要になります。充分に注意しましょう。

 

ちなみにぎっくり腰に一番効果的な治療方法は「少し安静にしてその後はいつも通りの生活をできるだけする」という方法になります。このようにする事で筋肉組織が固まるのを防ぎ、早く筋肉組織が再生するのです。

 

◆ぎっくり腰を予防するために

ここまで読んで頂いて「ぎっくり腰と年齢は関係があるようで関係ない」この事がお分かり頂けたと思います。ぎっくり腰は一度なってしまうと「クセ」になってしまう事も多く報告されています。これは自己免疫力や自然治癒力が低下していて腰回りの疲労を解消していない事が原因なのです。

 

前述したような不規則な生活や腰に負担をかける生活を送っている人は早めに毎日の日常生活を見直しましょう。

 

日常生活を見直し、食生活、適度な運動、充分な水分補給、睡眠を心がけることにより身体能力が向上し、ぎっくり腰になりにくい体を作ってくれます。またぎっくり腰以外の病変からも自分の体を守ってくれるでしょう。

 

日常生活を変える事は非常に難しいと思います。しかし、ひとつでも着実に変える事により健康的な体を手に入れる事が出来ますので是非頑張ってみてください。


ぎっくり腰の詳しい記事はこちら


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